あらいぐまといえば
やっぱり”ラスカル”を想像してしまう僕の年代。
だから、あらいぐまはとてもかわいい
動物というイメージがありませんか?
しかし、お世話になっている農家さんでは、
あらいぐまなどの小動物が1つの問題となっている。
それは、はくびしん・タヌキ・あらいぐまといった
小動物ががトウモロコシ畑のトウモロコシを
食い荒らす被害にあっているから。
昨日、その被害のトウモロコシ畑をみさせてもらったら、
1晩でかなりの数のトウモロコシが食べ尽くされていた。
農家にとっては、この時期のトウモロコシは旬の野菜で、
ある意味、主力商品であるため、その損失は大きい。
そして、トウモロコシを防御するため、
畑の周りを電柵(触ると電気が流れるロープ)張り、
小動物がきても、電柵で撃退する対策をおこなった。
試しに電柵を触ってみたら、
かなりの痛みを伴う電気が手を流れた。
農家のオーナーが言うには、
昔はここまで小動物の被害はなかったという。
近年、被害が大きくなった要因として、
あらいぐまが野生化したのが問題だという。
そもそも、あらいぐまは日本には生息していなかった動物。
あの”ラスカル”が人気になったとき、
かわいいという理由だけでアメリカから日本に輸入され、
ペットとして飼われ始めた。
そして、かわいかったあらいぐまが成長して大きくなった時、
飼い主が飼いきれなくなり放棄した。
その、あらいぐまが今は野生化して生き続けているようだ。
そう考えると、農家にとってのあらいぐま問題は”人災”である。
ただ、かわいいという人間の一時の感情だけで輸入・ペット化して、
大きくなったら飼いきれずに放棄する。
これは人間のエゴから生まれた問題である。
たぶん、少し前の社会での人間の一時的なエゴが、
今のこの時の社会の問題となって返ってきていることが
多いのではないだろうか。
そして、原発の問題も同じではないだろうか。
今この時の便利・快適さ・欲求を満たすためだけに行動するのではなく、
その行動の結果が、未来の子ども達の社会にとって、
弊害にならないかどうか、今の大人がきちんと考えるべきだと思う。
昨日、電柵を張る仕事をしながら、
そんなことを感じた。
今日も1日ありがとうございます。
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