二宮金次郎の銅像が伝えたいことは|二宮金次郎の幸福論

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★再び二宮金次郎の銅像へ

二宮金次郎の銅像が伝えたいことは

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小学校でよく見かける、二宮金次郎の銅像。

みなさんが通っていた学校には、二宮金次郎の銅像はありましたか?いま、その銅像が2つの理由で撤去されているようです。

1つめの理由が、銅像の劣化により地震などによる倒壊の恐れ。

2つめの理由が、二宮金次郎の銅像は、歩きながら本を読むこと、歩きながらのスマートフォンをイメージさせるので、子ども達がマネをして危ないから。

今まで二宮金次郎の言葉を書いてきました。

そのなかで感じることが、二宮金次郎は人の心と結果ではなく過程をとても大切にした人だと思います。

大きな結果を求めるのではなく小さな過程を大切にすること。

そして過程に喜びを感じられる心をもつこと。

金次郎の幼少期に田畑で仕事をしながらでも、論語を読み学ぶ姿勢が金次郎の銅像です。

それなのに、いまの大人はどこを見ているのでしょうか?

金次郎の銅像から、大人が子ども達に伝えるべきことは、銅像の姿だけを見た結果だけの、「歩きながら本は危ない」ということではなく、人はどんなときでも学べるということであり、日々の小さな学びから色々なことからうまれる、喜びや達成感を味わう心をもつこと。

そして、小さな学びから、やがて、金次郎のように飢饉に苦しむ人々に対して知恵を与えられるような人間になること。

銅像から伝えるべきことは、見た目の結果ではなく、金次郎の生きた過程そのものを感じる心を育むということではないでしょうか。

銅像を見て、結果だけで評価して、正義を振りかざすのは簡単なこと。

でも、大事なことは、どうして当時の人は小学校に金次郎の銅像を設置したのか?ということに疑問を持ち、自分なりに設置した当時の人の真意を感じとる心をもつこと。

なにごとも、結果だけではなく過程を感じることが、必要なのだと思います。

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