きつねのおきゃくさま|絵本はこころの処方箋

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★きつねのおきゃくさま

きつねのおきゃくさま

【ストーリー】
むかしむかし、はらぺこきつねが歩いていると、やせたひよこがやってきたがぶりと食べようと思ったが、やせているので考えたふとらせてからたべようと。

そしてきつねはひよこにそれはやさしくたべさせた。

素直なひよこはきつねに言った。

「きつねのおにいちゃんはやさしいね」このとき、きつねは心はキュンとした。

それから、ひよこは外に散歩にでた。

そのとき、やせたアヒルにあった。

ひよこはあひるに言った。

「やさしい、きつねのおにいちゃんがいるから、そこに一緒にいきましょう・」あひるは、「きつね?とんでもない、がぶりとやられるよ。

」でも、きつねを信じていたひよこは、「ううん、きつねおにいちゃんは、とっても親切だよ」と。

それを影で聞いていた、きつねは、心はキュンキュンとして嬉しくなった。

次にひよこはやせたうさぎと会い、やさしいきつねのおにいちゃんを紹介していく。

そして、きつねの、ひよこの言葉に応え、うさぎにもやさしくたべさせた。

そして、ひよこあひるうさぎのお腹が満たされたとき、はらぺこのおおかみが現われた。

きつねのとった行動は・・・

【感想】

最初、きつねは自分の食欲を満たしたいという思いだけで、ひよこに親切にした。

でも、きつねの裏腹の思いは知らずに、きつねの親切を素直に受け取り、「しんせつなきつねのおにちゃん」と信じて。

きつねに感謝をした。

きっと、きつねは今まで1人で生きていたから、ひよこから感謝されたとき、心がキュンとしたのは初めての体験だったと思う。

それから、あひる、うさぎと出会い、あひる、うさぎからも感謝されるようになったとき、ふとらせてからたべようという裏腹の思いは吹っ飛び本当に、しんせつなきつねのおにいちゃんになったと思う。

最初、きつねは自分の食欲を満たしたいだけだった、でも、ひよこあひるうさぎに出会い、他人から自分を認められるという経験をして、食欲よりも他の人から認められるという承認欲求が優位になり、自分の存在価値が明確になったときにしんせつなきつねのおにいちゃんに変わったと思う。

ひよこの「きつねを信じる」素直な力が、きつねのあり方を変えた。

人を信じることの大切さを教えてくれる絵本だと感じました。

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