いま、テレビで放送されている、
思いは見えないけれど思いやりは見えるというCM
これを見ると、あるエピソードの事をを思い出す。
このような状況だったら皆さんはどうしますか?
昨年の11月頃、昼下がりの
電車の始発駅で始発時刻を待つ電車内でのこと、
座席はシルバーシート以外は一杯だった。
自分はシルバーシート付近に立っていた。
そこに、小学2年生ぐらいだろうか、
小さい子どもが大きいランドセルと、
立派な制服・帽子をかぶって、
かなり疲れた様子でシルバーシートに座って
直ぐに寝始めた。
発車時刻間際、
足が悪そうで杖をついたおばあさんがの乗り、
周りの席を見渡した後、その子どもの前に立った。
でも、その子はおばあさんに気づく様子もない。
電車が動き出したら危険だと思い、
自分はその子どもに声をかけた、
「きみ、ここはどんな席か知っているかな?
おばあさんが前にいるよ、どうしたらいいかな?」
すると、その子どもはこう答えた。
「ここが優先席な事は知っています。
でも、僕もいまものすごく疲れていて、
この後の塾の事を考えたら、ここで寝とかないと、
あとが大変なんです。ごめんなさい。
できたら次の電車に乗ってください。
ごめんなさい。」
と言って直ぐにまた寝てしまった。
そして、自分はこの後の言葉を失ってしまった。
それを見ていた後の席にいた70歳ぐらいの男性が、
「少なくとも、この子どもより
自分は疲れていないからこちらにお座りなさいと。」
おばあさんに席を譲った。
この後、この周りの席の人たちはとても複雑な思いだった。
そして、その子は自分の降りる駅の直前に目を覚まし、
何事もなかったように降りていった。
あの日、あの子は
たまたま疲れていて席を譲れなかったのかもしれない。
きっと、体も心も疲れるまで学校・塾に通い勉強して、
他人を思う気持ちをもつ事すらできなかっただろう。
他人を思う気持ち、
それは自分の心にゆとりがあって生まれてくるだと思う。
それは大人も子どもも一緒だと思う。
だからこそ、自分の心に少しでもゆとりが持てるような、
行動をしてゆくことが大切なのだと思う。
勉強や仕事や日常生活、日々追われている中で、
ゆとりを持つという事が難しいかもしれないけれど、
心が一杯になったら、上を向いて深呼吸をして、
少しでもゆとりを作っていこうと思う。
今日も1日ありがとうございます。
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