システム1のワナ|ファスト & スロー

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システム1のワナ

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人は自分か関係する何かの出来事に対して、システム1がまずは高速に処理をする。

今までシステム1が起こすエラーについて書いてきました。

結局のところ、システム1は高速で効率的な処理をするがために、論理的なシステム2に処理を手渡すこもなく、すぐに簡単な結論に置き換えてしまう。

規則性が低い環境、すなわち予測安定性の低い環境では、ヒューリスティックが入り込んでくるもの。

システム1は置き換えによって実際にはないつじつまを合せ、難しい質問にさっさと答をだす。

つまり、質問はたずねられた質問ではない。

ところが、システム1から素早く質問が提案され、それが十分にもっともらしいと手ぬるいシステム2の確認をパスしてしまう。

”何かを新しく学ぶときに、その話し、そのこと、「聞いたことある・知っている・わかっていると」と思うことがよくあると思う。

でも、それはもしかしたら、システム1の結論の置き換えかもしれない。

システム1が結論を置き換えて納得してしまうと、それ以降の新しい学びや情報がシャットアウトされてしまう。

いま、得たい情報をキーワードで検索すると、必要な情報を大量にインターネットで簡単に入手できる。

また、社会も効率化を求めている。

情報を大量に処理すること、効率的にこなすことそれは、システム1の役割の仕事になるが、その反面に、システム1は簡単な答えに置き換えるという特性をもっている。

人は効率化を求めれば求められるほど、システム1は簡単な結論を導きだす。

そう考えてみると、もしかしたら僕らは、、”わかったつもり”になっていることが、実際のところ”何もわかっていない”のかもしれませんね。

続きを、明日書きます。

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