タネは誰かのものですか?|タネが危ない

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★種蒔きが犯罪になる日

タネは誰かのものですか?


遺伝子組み換え種の問題は2つあると思う。

1つが、健康面への懸念。

もうひとつが、種が特許製品になっていること。

実際に、米国では、遺伝子組み換え種の種を自家採種して保管した人が、特許侵害として裁判になり、裁判で負けているようです。

現時点では、遺伝子組み換え種の自家採種が特許違反となるようですが、このまま進んでいくと、種を採る行為自体が犯罪になる日も近いと思います。

なぜならば、種の時点では、遺伝子組み換え種も、そうでない普通の種も区別がつかないから。

植物は、種を蒔いたら発芽して、根を張り、葉を太陽に大きく広げて成長して、花を咲かせて、自家・他者受粉をして、次の世代へと多くの種を残していく。

これは、自然界の摂理です。

その摂理を自己都合で変えて、そのうえで、種という自然界にあるものに、特許という利権をかぶせて、誰かのものにしようとしている。

自然は、誰にでも平等を与えるもの。

本当は土地だって誰かもものではない。

自分達がルールをつくり、自然や大地に価値や利権をつけて、その価値や利権を求めて人間は戦争までする。

価値や利権があるから、人は奪い合いの争いをおこす。

でも、それはとて虚しいこと。

だから、生命のタネにまで、人間の価値や利権を、かぶせてはならないのだと思います。

生命のタネはだれかのものですか?

そう考えたとき、遺伝子組み換え種は誰にとってのメリットなのでしょうか?

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