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【タイトル】
百姓が地球を救う
【著者】
木村秋則
【本を読む目的・キーワード】
★農薬使用量が世界1位
種の本能
問題の本質とは
【感想】
無肥料・無農薬のりんごを育て、
奇跡のリンゴとして有名な木村秋則さんの本。
一般的なリンゴを育てるのに、
半年の間に11回の農薬散布を行うという。
その農薬散布の作業により、
木村さんの奥さんが体を壊した事をきっかけに
木村さんは無農薬のリンゴを栽培を始めた。
当時、リンゴを育てるには農薬が
絶対不可欠と言われていた常識を、
木村さんは10年かけて覆し、
農薬なしでもリンゴが作れることを実証した。
世界で1番農薬を使っている国はどこだと思いますか?
アメリカでもなく中国でもなく、一番使っているのは日本。
最近まで韓国も同量の農薬使用量だったが、
国をあげての減農薬政策により
30%の削減に成功しているという。
そして日本は、
人が飲む薬も世界一の消費量。
世界全体の一人当たりの平均薬剤消費額の
約8倍が日本人の消費する金額と言われていて、
インフルエンザの時に飲むタミフルの75%は
実に日本で消費されているという。
農薬も世界一、薬剤も世界一、
完全に薬漬けの日本になっている。
農薬や薬剤は、問題とする
症状に対して即効性を持っている。
薬を使えば直ぐに効果が現われる。
でも、その反面に作物も人間も
自然治癒力を失っているのではないだろうか。
そして、
自然治癒力が低下すればするほど、
薬に頼る必要性が出てくる。
今の日本はこのスパイラルに
陥っているのではないだろうか。
今の日本で必要なのは、
薬で何かを解決するのではなく、
自分自身の免疫力を高めて、
生命体が本能的に持っている自然治癒力で、
百姓が地球を救う/木村 秋則
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