電子メールで失ったもの【職場系心理学】

33/100冊目(累計81冊目)

【タイトル】

 会社組織が蘇る。職場系心理学

【著者】

 監修:衛藤信之
 
 作画:ナカタニD
 
【本を読む目的・キーワード】

  心を学ぶことで
 
  会社組織と成果主義
  
 ★社内でのコミュニケーション
  
  企業のメンタルヘルス対策
  
  交流分析
  
  勝ちと負け
 
  価値観の対立
  
  3日の命
 
 
【感想】

 僕が以前、IT企業で勤めていたとき、
 
 とても違和感を感じるコミュニケーションがあった。
 
 それが、電子メールを通してのコミュニケーション。
 
 
 まずは会社に出勤すると、
 
 電子メールを受信するところから1日が始まる。
 
 平日であれば100件、休日明けであれば200件ぐらいの
 
 メールをダーーーと受信をして読み始める。
 
 1.自分にとって重要なメール、
 
 2.返信が必要なメール、
 
 3.CC程度の参考のメール、
 
 4.どうでもいいメール。
 
 3と4のメールが7割ぐらいで、
 
 そこから1.2のメールを選別して、
 
 処理をしてくことが朝の日課だった。
 
 
 また、近くにいる上司からの仕事の指示も電子メールだった。
 
 上司からの仕事の指示のメールを受信したとき、
 
 「あれ、この仕事の指示が理解出来ないな・・・」と思い、
 
 上司に聞こうとして、上司の方を見ると、
 
 パソコンに食い入るよう見つめながら、
 
 ものすごい勢いでキーボードを打っている。
 
 まるでその姿は、今の俺には話しかけるなと表現していた。

 
 それでも上司に話しかけてみると、
 
 「要件は電子メールで返してくれ」
 
 と言われることが多かった。
 
 
 近くに座っている上司なのに、
 
 心はとても遠くに感じる上司だった。
 
 
 こんな感じの光景を
 
 前職の会社ではよく見かけた。
 
  
 電子メールは時間を意識する必要がないから、
 
 また、言った、言わないの証拠にもなるから、
 
 とても便利にコミュニケーションのツール。
 
 
 でも、電子メールは所詮、
 
 文字だけのコミュニケーション。
 
 大体にして相手の書いた解釈と、
 
 自分が受け取った解釈がズレルことがある。
 
 その解釈のズレもメールで確認しようとするから、
 
 メールの件数もどんどん増えていく。
 
 
 人は五感を使いながら会話をしている。
 
 相手の表情、声のトーンやスピード、
 
 呼吸や体の姿勢、そして言葉の意味。
 
 
 これらをお互い感じながら会話をするから、
 
 気持ちが通じ合ったという瞬間がうまれ、
 
 理解してもらえたという安心感にもなる。
 

 当時の僕自身もそうだけど、

 人とのコミュニケーションに、
 
 電子メールという安易で便利さだけを追求した結果、
 
 人として何か大切なものを失っていたのかもしれない。
 
 
 
 続きはまた明日書きます。
  
 
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