今回のキーワード
★学びのワナ
システム1のワナ
人は自分か関係する何かの出来事に対して、システム1がまずは高速に処理をする。
今までシステム1が起こすエラーについて書いてきました。
結局のところ、システム1は高速で効率的な処理をするがために、論理的なシステム2に処理を手渡すこもなく、すぐに簡単な結論に置き換えてしまう。
”規則性が低い環境、すなわち予測安定性の低い環境では、ヒューリスティックが入り込んでくるもの。
システム1は置き換えによって実際にはないつじつまを合せ、難しい質問にさっさと答をだす。
つまり、質問はたずねられた質問ではない。
ところが、システム1から素早く質問が提案され、それが十分にもっともらしいと手ぬるいシステム2の確認をパスしてしまう。
”何かを新しく学ぶときに、その話し、そのこと、「聞いたことある・知っている・わかっていると」と思うことがよくあると思う。
でも、それはもしかしたら、システム1の結論の置き換えかもしれない。
システム1が結論を置き換えて納得してしまうと、それ以降の新しい学びや情報がシャットアウトされてしまう。
いま、得たい情報をキーワードで検索すると、必要な情報を大量にインターネットで簡単に入手できる。
また、社会も効率化を求めている。
情報を大量に処理すること、効率的にこなすことそれは、システム1の役割の仕事になるが、その反面に、システム1は簡単な答えに置き換えるという特性をもっている。
人は効率化を求めれば求められるほど、システム1は簡単な結論を導きだす。
そう考えてみると、もしかしたら僕らは、、”わかったつもり”になっていることが、実際のところ”何もわかっていない”のかもしれませんね。
続きを、明日書きます。
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