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【タイトル】
百姓が地球を救う
【著者】
木村秋則
【本を読む目的・キーワード】
農薬使用量が世界1位
種の本能
★問題の本質は
【感想】
F1の種を使い均一化した野菜を作り、
農薬・化学肥料を使いあまり手間をかけないで、
効率的に野菜を作っていく。
これが今の普通の農業のありかただと思う。
農薬・化学肥料は危険だという声もよく聞くけど、
今の日本の食文化の状況を満たそうとすれば、
きっと農薬と化学肥料を使わないと野菜は作れないだろう。
日本の高度成長期を境に都市型生活が中心になり、
農村で野菜の生産者が少なくなる。
でも、その一方で都心で大量に消費される
野菜のニーズに応える必要があり、
効率よく野菜を作り、効率よく物流をする必要性が出てきた。
そこで生まれたのがF1の種や農薬・化学肥料だと思う。
次に都心では野菜のニーズは季節は関係なく、
いつでも色々な野菜を食べたいというものに変わり、
農家の人はビニールハウスでボイラーを炊きながら、
冬に夏野菜を作るようになった。
そして今ではどのスーパーでも溢れるように
きれいに陳列されている野菜が並べられている。
でも、その反面、農村での高齢化は進み、
栽培にもっと効率化が求められて
農薬や肥料に頼る必要が出ている。
確かに農薬や化学肥料は使わない方がいいと思う。
でも、今の日本の肥大した食文化を満たすためには、
農薬や化学肥料が必要になっている。
まず変えるべきところは、
農薬や肥料を使わないことではなく、
日本人1人1人が自らの食文化を見直こと。
その結果として農薬や化学肥料を
減らす事ができるのだと思う。
百姓が地球を救う/木村 秋則
¥1,500
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コメント
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まず農協流通が、F1種・農薬・肥料がセットだからね。
農協からの流通が、全てそうなっていると、まぁ無理だよね。
消費者だって、スーパーで普通に野菜を買う以上、それから抜けられるわけもない。
だから自然食品屋さんの高い野菜や、その辺の無人直売などの、信用ある地元農家さんを探すか、家庭菜園で安全な野菜を種採りして育てるほかないんだよね。
まずF1種の話なんかは、知らない人は全く知らないよ。
けど、今流通している種は、ほとんど外国産だし、いちいちF1です。とも書いてない。
だから分かろうと意識しない限りは、もう分かりようもない。
職場の農家さんでも、F1は使っている。
種採りは手間がかかるから。
けどね、F1の野菜よりも、種採りした野菜のほうが、間違いなく味もいいんだよ。
菜の花や大根なんか、全然違うと思う。
採れるものを、効率を重視するゆえに、採らず命をつなげないという、生命の理念に反した行動は、どこかにつけが廻ってくると思うね。
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>空さん
農協流通だと、F1種と肥料と農薬がセットなんだ。知らなかった。
そうそう、人は知らない事には気づけないよね。だから疑問も持つこともなく、あたりまえだと感じてしまう。
僕もF1の種の現実を農家で働くようになってから知ったよ。自分にとってはかなり衝撃の事実だった。
ほんと人にニーズにあわせて、
生命の種を細工してしまうことは、
宇宙の理念に反することだよね。
そうそう、この間のいただいた、
キクイモの芽が出てきたよ~。
植物はどこででも自ら生きる力を持っている。
キクイモの芽をみてそんな感じがしました。
ありがとう。