今回のボランティア活動の中で
色々な人のお話を聞いて、
疑問になっていたことがあった。
それは、地震後に津波警報が出ていたにもかかわらず、
高台に避難しなかった人たちが多くいたということ。
関東では地震発生直後、テレビなどのメディアでは、
津波警報を呼びかけていた。
それなのに警報該当地区の一部の人たちはなぜ避難をしなかったのか?
その答えを、石巻南浜町から避難所に避難していきていた
おばあちゃんから教えてもらった。
石巻南浜町地区は海岸沿いに面していて、
津波と火災の被害が酷かった地区。
そのおばあさんの家は、高台の中腹にあったため、
津波の被害にはあわなかったという。
そのおばあさんが言うには、
「地震発生直後から停電が発生し、
テレビは一切見ることができなかった。
情報は携帯ラジオからしか得ることが出来ず、
私は携帯ラジオを持っていなかったから
すぐに津波警報を聞くことができなかった。
それに、今まで何回か宮城県沖で大きい地震が起きていて、
その時も津波警報が発せられたが、堤防を越えるような
津波が来たことが無かったから私自身今回も大丈夫だと思っていた。
少ししてから、周りの津波だ!!という声を聞いたとき、
下の街の半分以上は津波にのまれていた。」
この話から、重要な事が2つ感じることができた。
1つは、非常時に的確な情報を入手出来る手段を持っていること。
テレビ・パソコン(インターネット)は停電すると役に立たない、
恐らく携帯電話も、関東で震災が起きたら通信量に回線が耐えきれず、
輻輳が発生してまともに通信出来ないのではないかと思う。
そう考えると、やはり携帯ラジオが一番有効な情報入手方法ではないだろうか。
2つ目は、非常時の事態を想定した行動を訓練しておくべきだと思う。
余震が多かった時に思った事だけど、
大きい余震が起きたとき、うちの子ども達は
自ら率先して机の下にもぐっていた。
学校や保育園での訓練の成果だろう。
それに比べ大人は、なぜか天井を見上げて、
身動きとれていないのでいたりする。
机の下が安全とは限らないが、
地震が発生したとき、自然に自分を守る事が
できるような行動をとれるよう常に意識を
しておくことが重要だと感じた。
今回の被災地での炊き出しボランティアで多くの事を学んだ。
いま、僕らの日常は決してあたりまえの事ではない。
いつ震災が起き、自分たちが被災者になるのかも知れない。
だから、日々を大切に感謝して1日1日を大切に、
人生を楽しんでいこう。
そう感じます。
今日も1日ありがとうございます。
コメント