いまお世話になっている農家さんの畑には、
近くの福祉会の知的障害をもつ仲間達が、
時々畑の手伝いに来てくれる。
言葉が上手にしゃべれない人、
何回も同じ質問をする人、
独り言を繰り返す人、
色々なハンディをもつ仲間達が、
畑の周りの除草作業など一生懸命手伝ってくれる。
自分がここに通い初めて間もない頃、
まだ自分のうつ病気も回復期で、
感情が安定しておらず、
その日はネガティブな気持ちで、
下を向いて畑作業を手伝っていたある日、
そこに仲間達が畑の手伝いにやってきた。
その時、自分は仲間達と関わり合うのが
嫌で面倒に感じて仲間達と少し距離をおいた。
そしたら1人の仲間がスタスタと自分に近づいてきて、
「なんだか元気がないね。どうしたの?
きっと大丈夫だから。元気だしなよ。」
っとたどたどしいしゃべりと
素敵な笑顔で自分に声をかけてくれた。
この時、自分の心がものすごく動いた。
「どうして、この人は、自分自身にハンディを抱えているのに、
わざわざ落ち込んでいる自分を励ましに来てくれたのだろう。」
「どうして、この人は、こんなに素敵な笑顔でいられるのだろう?。」
「どしうして、自分は健全な体を持っているのに、
過去にばっかり囚われて上を向いていないのだろう。」
この質問が心にでてきたとき、
自分は情けなくて泣けてきた。
そして自分は、その仲間に心から
「心配してくれてありがとう」と言った。
その仲間は素敵な笑顔で
「元気になってよかった!!」と
スタスタと走り去っていった。
この時、なぜその仲間が、
素敵な笑顔でいられるのかが解った。
彼らは自分の障害の事をハンディとは思っていない。
彼らは自分の障害の事を後悔していない。
彼らは障害のある自分と健全な人を比べていない。
そして、彼らは今この時を一生懸命楽しく生きている。
純粋な心で今を生きていると思えた。
彼らから今を楽しく生きる意味を教えてもらった。
今も仲間達が畑に手伝いにきてくれる。
今の自分は前を向いて仲間達と会話を楽しむ事ができる。
同じ質問をする仲間に、何度でも笑顔で答えを返してあげらる。
仲間達は社会的観点で見れは障害者かも知れないが、
その前に1人の人間だもの。
今日も1日ありがとうございます。
コメント