スーツが怖い本当の理由

 昨日の記事の続き
 
 心のフィルターとして感じたもの、

 それは自分の中の1つの価値観だった。

 その価値観とは、

 「父親たるものスーツを着て

     会社で仕事をしなければならない。」というもの。

 今思えば、コックさんや道路工事をする人たちなど、
 
 スーツを着ていなくてもきちんと仕事をしているし、

 今の自分は会社では仕事をしていないし、

 そのこと自体にはあまり感じる事はない。

 でも、当時の自分の価値観は、完全にそういうものだった。

 そして、そんな価値観が自分自身にあることに気づかなかった。

 そんな価値観が心のフィルターとなり、この社会を見てみると、

 スーツを着て頑張って仕事をしているサラリーマンが目に入ってくる。

 その光景を見て自分が感じる事、

 「なぜお前は、スーツを着て会社で仕事をしていないのだ?」

 という脅迫的な強い思いだった。

 そんな価値観を基準として強く思いを感じてしまうから、

  仕事をしていない自分

  スーツを着ていない自分

  会社に行っていない自分

 そんなダメな自分だけに意識がフォーカスされていく。

 そして、やがてその意識が感情を導いていき、

 ダメな自分が現実となってできあがっていく。

 たぶん、そのプロセスをうつ病の最初の頃に

 無意識に体験したのだと思う。

 そして、その体験をもうしたくないという思いから、

 スーツが怖いという感情が出来上がったのだと思う。

 このスーツが怖いという感情を

 生み出していた1つの価値観。

 人は価値観が心のフィルターとなり、

 人は無意識で心のフィルターを通して
 
 現実を見ているのではないだろうか。

 そしてその価値観とは、その人が経験してきたこと、

 そこから感じた、楽しい思い、悲しい思い、辛い思い、

 そんな事が、価値観として心の中に

 沢山眠っているのではないだろうか。

 
 そう考えてみると、
 
 「父親たるものスーツを着て会社で仕事をしなければならない。」

 という自分の価値観はどこからやってきたのだろう?

 次回からその事を書いてみたいと思います。

 
 余談ですが、

 今の自分はスーツが怖いという感情を克服して、

 昔のようにスーツを着ることだってできる。

 だって、スーツを着るのが怖くて

 会社の面接行けませんなんて言えないし、

 そんな小さな感情に付き合っていたら
 
 人生を楽しく感じる事ができないからね。

 今日も1日ありがとうございます。
 


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