前回まで書いてきたメンタルクリニックの話。
そこの病院でカウンセリングと薬をもらいながら仕事を続けたけど、
カウンセリングと薬の効果よりも、
仕事での問題とそれに伴うストレスの方が勝り、
ある日の朝、突然体が動かなくなり、
会社にも行けなくなり、その病院にも行けなくなった。
当時の自分は、自分がうつ病という
病気にかかっているというの事を
受け入れられていなかった。
だから、常に思考は、
お前は何をやっているのだ?
現実から逃げるてだけだろう?
なにを甘えているのだ?
という感じで自分を責め続けるような感じだった。
当時の突然体が動かなくなった日の事を
今でも鮮明に覚えている。
その日は会社で重要な会議があった日。
でも、その日は殆ど眠ることが出来ずに朝を迎えた。
いつもの起きる時間、目覚ましが鳴った。
この時点で気持ちは憂鬱。
それでも起きようと思った時、
体が完全に動かなかった。
頭では早く起きて会社に行かなくてはと、
ガンガン指令を出しているのに、
体はそれを受け入れず、
心は葛藤をしている感じ。
思考と心と体がバラバラになった時だった。
当時の事を思い出すと、
思考は社会性という理性から会社に行け!!
とメッセージを出していた。
でも、体は本能的にこれ以上は
仕事に行くのは限界という
メッセージを発していた。
そのメッセージのぶつかり合いが
心の中で葛藤となり、それがまた大きなストレスだった。
先日の宮島先生のセミナーの中で、
体が発信してくるメッセージを大切にしましょうと言っていた。
当時の経験があるから、この言葉に共感できる。
人間は自分をコントロールする理性を持っている。
だから、これだけの多くの人の中で、
秩序を持った社会を構築出来ているのだと思う。
だけど、その理性が強く自分の内向きに働いてしまうと、
生きるために必要な本能を押し殺してしまうことがある。
今思うと、もしかしたら、
うつ病という病気自体も、
そんな自分の強い理性に対して、
心と体が発信したメッセージだったのかもしれない。
コメント