前回の記事の続き
うつ病になり、負のスパイラルに陥っていたとき、
自分は完全に自分の事を否定していた。
会社に行けない自分が許せない、
病気になった自分が許せない、
外を歩くことが出来ない自分が許せない、
何も出来ない自分の全てが許せずに、
ただひたすら自分の事を否定して責め続けた。
これもうつ病の症状だった思う。
自分自身の事を認められず受け入れできない状態だった。
負のスパイラルの渦中にいるときは、
この状態に自分が陥っていることも気づけない。
でも、ある時の長男の1つの言葉が、
そのスパイラルから脱出するきっかけになった。
それは、「僕のパパはパパだからね」という言葉。
この言葉をかけられたとき、
最初は意味が理解できなかった。
だから、その日から長男の言葉の意味を
考えるようになった。
そしてあるとき気がついた。
長男はうつ病で動けない自分の事を、
会社に行っていない自分の事を、
ちゃんと認めて受け入れてくれているのだと。
子どもにとっては、仕事に行っていなくても、
病気になっていても、パパはパパなのだと。
それなのに、
自分自身が病気のこと仕事のことを悲観して、
その事を否定して受け入れていない。
だから思えた。
まずは、
今の自分自身のありのままを受け入れよう。
病気でも会社に行っていなくても、
今のままの自分を認めてあげよう。
自分は子どもの視点でみたら、
パパはパパなのだから。
そう思うようになれたとき、
少しずつ自分の事を許す事ができるようになった。
そして、自分の事が許せるようになってきたら、
思考と心に少しずつ隙間が出来てきて、
少しずつ行動に移せるようになったのだと思う。
うつ病の症状は人によって全然違うと思う。
でも、その症状を否定するのではなく、
うつ病と戦うのではなく、
まずは、その症状を受け入れること、
そしてその状態の自分自身を認めてあげること。
自分の体験談としてそう感じています。
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