初めてのメンタルクリニック Part6

前回からの記事の続き

病院と自分との関わりの中で抜けていたこと。

病院からの視点から。

外科・内科・皮膚科・耳鼻科など

体の症状において治療をする病院が沢山ある。

心療内科・メンタルクリニックもその1つ。

でも、外科や内科とメンタルクリニックとは

大きな点で異なっていることがある。

それは、患者の症状を客観的に捉えたうえで

対処をしているかどうかということ。

例えば、カゼをひき、内科で診察をする場合、

医師は、患者の症状を聞いてから、聴診器を当て、

のどの腫れ具合などの状況を観察してから、

症状の判断をして、薬を処方する。

外科であれば、症状を聞いて、

体を動かしたり、レントゲンを撮ってから、

症状を判断して、治療を開始する。

では、メンタルクリニックではどうだろうか。

メンタルクリニックで扱うものは、

目にみえない患者の心の症状。

それは聴診器を当てても聞こえないし、

レントゲンで撮影をしても映らないもの。

だから、医師は患者の話を聴いて、

心の中い思いを引き出して

患者の心の状況を客観的に捉えてから、

症状を断定して薬などを処方する必要があると思う。

もちろん、多くのメンタルクリニックは、

そのような診察をしているのだと思う。

だけど、自分が最初に行った

メンタルクリニックはそうではなかった。

2分~3分くらい自分の状況を説明したら、

直ぐに医師は「かるいうつ病ですね」と判断をして、

薬をどっさり処方してくれた。

きっと、仕事を行動に移せないという話の時点で、

かるいうつ病だと医師は判断できたのかもしれない。

でも、どうして仕事を行動に移せなくなったのか?

という問題の根本、すなわち自分のストレスの抱え方に

医師は一切触れようとはしなかった。

たぶん、その問題は認知行動療法のカウンセリングで

治療をする役割分担みたいなものがあったのかもしれないけど、

そのカウンセリングだって事務的に過去を振り返っていくもの。

人によっては、それで癒されるのかもしれないけど、

自分にとってはキツイものでしかなかった。

自分がうつ病になった当時でも、

心療内科やメンタルクリニックに行くと、

かなりの患者がいて、予約が出来なかったり、

数時間待ちなんてあたりまえだった。

だから、医師は患者1人あたりかける時間を

短くしなければならない現状がある。

だけど、患者さんとの初回の診察だけでも、

医師やカウンセラーとじっくり話を聴く時間をとって、

患者の心の問題を捉え、病院との信頼関係を作り、

薬もそうだけど、その人に向けた優しさや共感を

処方してほしいと思う。

その方が、患者の治療という意味では、

効果があるのではないだろうか。

うつ病にかかった当時の自分は、

病院や薬に過度な期待と依存をしてた。

だから、医師の言う言葉、薬の効能を素直に信じた。

その裏に書かれている薬の副作用を無視して。

患者は医師や薬に依存することがなく、

医師は患者の心を客観的に捉え、

徐々に言葉でアドバイスを与えていく。

そのお互いのバランスが保てる関わりが、

一番大切なのではないでしょうか。
$人生を楽しもう!!


コメント

タイトルとURLをコピーしました