実は神ではなく人間でした ~価値観が変わったとき~


先日、知り合いのおじさんより1つのお話を聞いた。

それは、おじさんが小学生で疎開先で終戦を迎えたとき、

いままで正しいと皆が信じていたものが、

その日からがらりと変わった社会の話し。

その話しとは、

天皇は実は人間だったという、

天皇人間宣言という話し。

僕が生まれた時、昭和天皇は健在していて、

何度かテレビで見た記憶があるが、

普通の人間だった。

でも、おじさんが生きた戦争中の日本では、

天皇陛下は神様という絶対の存在であり、

人間ではないと教わっていたという。

そして小学生だったおじさんは

純粋にその事を信じていたという。

それが、戦争が終了したある日、

いきなり天皇自らの声で自分は

神ではなく人間であるという

ような宣言をされたのだという。

これを聞いた、おじさんはかなり驚いたという、

だって、昨日まで神と信じていたものが、

実は人間だったのだから。

そして、天皇は神と教えていた、

学校の先生が多く辞めたとも言っていた。

その先生たちもきっと天皇は神であることを疑わず、

それを正として子どもたちに教えていたのだろう。

でも、それが実は間違っていたという事実に苦しみ、

先生という仕事を辞めたのだろう。

きっと、この時、

多くの人の価値観が変わった時だったのだと思う。

そして、いまの日本。

なんだか、

いまの日本もその歴史を繰り返そうとしているような気がする。

1つは原子力発電所の問題。

電力は無限にあり、その製造装置である

原子力発電所も絶対安全と言ってた3.11前までの日本の社会。

その時の社会から、電力不足の不安を抱え、放射能の不安を抱えている

いまこのときの日本社会の事を想像できただろうか。

3.11も人々の価値観を変える大きな出来事たったと思う。

そしてこれからも、価値観を変える出来事が続くように思える。

たとえば、アメリカのデフォルトの話し、

ずいぶん前からインターネット上では

アメリカがデフォルトすると言われていたが、

日本のマスコミでは一切報道されてこなかった。

それが7月末になる急に一斉に各社かその事をとりあげ始めた。

それも、ずいぶん前から自分たちは知っていたようなニュアンスで。

この現象を見ていると、天皇は神だったと言っていた、

大本営発表の日本となんら変わっていないのではないだろうか。

そう考えると、自分たちが正しいと教えられてきたことが、

実は作為的に教えられてきたことだったということが、

これから明るみに出てくるような気がする。

だから今一番大切なのは、

学校で教わった事や社会からみた視点で

自分の価値観を持つのではなく、

自分自身の感性からの価値観を持ち直す事が、

とても重要なことのような感じがする。

そして、そうすることで、

今までの常識や価値観が変わるような事が起きたとき、

自分自身が振れない心柱が持てるように

なるのではないだろうか。

おじさんから色々と戦後の話しを聞いたとき、

やはり歴史は繰り返されていると強く感じた。

今日も1日ありがとうございます。



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