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【タイトル】
自分の小さな箱から脱出する方法
【著者】
アービンジャーインスティチュート
【本を読む目的・キーワード】
★自分の箱の中に入るとき
自分の箱の中にいるとき
自分の箱の外へ出るとき
【感想】
たとえば、自分が疲れている帰宅途中の電車で、
始発駅で順番待ちをして席に座ったとする。
そして、その電車の途中駅で自分の目の前に
お年寄りが来たときにどんな感じがしますか?
その時の状況にもよると思いますが、
一瞬、席を譲ってあげようと思いつつ、
でも、自分も疲れているし、
だって、自分は並んで席に座ったし、
きっと、直ぐに降りると思うし、、、
色々な思考を巡らせたあと、
寝たふりをした経験が僕にはあります。
人は、他人の為にすべきだと感じた
その感情に背く行動をすると、
人は箱の中に入ってしまう。
箱の中に入ると自己欺瞞になり、
自分の本心を欺き感情に嘘をつく、
その結果、自分を正当化しようとする。
上記のたとえで言えば、
”お年寄りに席をゆずろう”と一瞬思ったのが、
他人の為への自分の素直な感情。
その後に続く、でも、だっての言い訳、
寝たふりをするという行動が、
自分の正当化する思考や行為。
この自己欺瞞や正当化が強くなると、
お年寄りが混んでいる時間に電車に乗るのが悪い
というような、相手が悪いという感情を抱き始める。
なぜならば、
自分を正当化する為には、相手に問題が必要になるから。
大切なのは、箱に入る前の一瞬の感情を捉えること。
その感情を素直に感じて次の行動へ移すこと。
そうすれば箱に入らなくてもいい。
問題なのが、箱に入り続けてしまうと、
その感情すらも認識できなくなってしまうこと。
自分が並んで座ったのだから、
誰が来ようと自分には当然座る権利がある。
と思い込んでいる人の前にお年寄りが来たとしても、
席を譲ろうとも感じないだろう。
自分の内面の言葉の中に、
でも、だって言葉が出てきたら、
それはきっと、箱の中に入っているサイン。
そんな時は、その先にある自分の感情に、
気づければいいのだと思う。
自分の小さな「箱」から脱出する方法/アービンジャー インスティチュート
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