昨日の記事の続き
【7月初旬 合鴨を離す】
合鴨達を田んぼに離す。
ひよこみたいにピヨピヨと鳴きながら、
田んぼを自由に動き回る合鴨をみていると、
とても気分がなごむ。
【8月上旬 草むしり】
合鴨農法は、
苗の成長と草の成長と合鴨の成長、
今年は合鴨より草の成長が早いため、
夏空のした合鴨と一緒に草むしりをする。
夏空の下での農作業は、
いつもベッポじいさんの言葉を思い出す。
ベッポじいさんの言葉は最後に書いておきます。
【8月下旬】
稲に穂がつきはじめる。
合鴨達の今年の仕事は終わり。
なぜ、米が主食になったのか?
米づくりにかかわり、
米が成長する早さを実感して、
そのことが、はじめて理解できた。
ミヒャエルエンデ著の「もも」
道路清掃人のベッポじいさんの言葉。
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なあ、モモ、
とっても長い道路を
受け持つことがあるんだ。
おそろしく長くて、
これじゃとてもやりきれないと思ってしまう。
そこでせかせかと働き出す。
どんどんスピードを上げてゆく。
ときどき目を上げて見たのだが、
いつ見ても残りの道路は減っていない。
だからもっとすごい勢いで働きまくる。
心配でたまらないのだ。
そして、
しまいに息が切れて動けなくなってしまう。
でも、道路はまだまだ残っているのだ。
こういうやり方はいかんのだ。
1度に道路を全部の事を考えてはいかん。
わかるか?
次の1歩の事だけ、次のひと呼吸のことだけ、
次のひと掃きの事だけを考えるのだ。
いつも、ただ次の事だけをな。
すると楽しくなってくる。
これが大事なのだ。
楽しければ仕事が上手くはかどる。
こういうふうにやらにゃだめなんだ。
ひょっと気がついたときには、
一歩一歩進んだ道路が全部終わっとる。
どうやってやりとげたかは、自分でもわからん。
息もきれていない。これが大事なのだ。
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1歩1歩と単調な作業だとしても、
その1歩を大切にすることで、
人は楽しみと喜びを見いだせると思う。
続きを明日書きます。
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