前回の記事の続き。
社長から怒られて2ヶ月が過ぎようとしたとき、
また、社長から直接内線電話がかかってきた。
社長:「ワードが動かない。直ぐに直してください。」
今度はワードか、前回の事が気になりつつも急いで社長室にいく。
秘書に状況を説明して社長室に入ると、
社長:「ワードが動かない。直ぐに直してください。」
今回はここで質問を1つ入れた。
自分:「社長、ひとつ確認をさせてください。
もし、ワードが正常に動いていたら何をしたかったですか?」
社長:「このワードの書類を直ぐに印刷したい。会議で使いたい。」
そして直ぐに社長に提案をした。
自分:「このワードのファイルであれば、秘書のPCからもアクセス出来ます。
とりあえず、秘書のPCから書類を印刷させてください。
それからワードの不具合を直させてください。」
社長:「是非、その方法でお願いします。」
それから秘書の方に状況を説明しPCを借りて、
社長が要望した書類を印刷して社長に手渡した。
社長:「すごく助かったよ。ありがとう。!!」
っと言って社長室から出て行った。
この時は、ほんとにうれしかった。
そして、それから社長の立派な机と席をお借りして、
秘書の方がいれてくれた社長専用の
めちゃくちゃうまいコーヒーをご馳走になりながら、
ワードの不具合をゆっくり直す作業に取りかかった。
それから、その一件以来、
良いか悪いか、社長から頻繁に
PC関係の作業を依頼されるようになった。
そして、不況の中でも、自分の契約金額は
右肩上がりに上がっていき、
いろいろな案件も受注できるようになった。
-----------------------------------------------------------------
話はここまで。
前回も今回も社長から依頼された内容は一緒なのに、
前回の自分は焦って仕事し、結果的に怒られ、
今回の自分は褒められたうえ、ゆっくり仕事ができた。
1つ質問を入れただけ、結果が大きく変わった。
これがきっかけになり、自分ににとって仕事を
大きく改善する魔法の質問を見つけた。
それは、
「その問題の主役は誰か?
そして、その主役が求める事は何か?」
PCサポート業務でお客様と会話するとき、
自分は必ずこの質問を心にしていた。
この質問をしないと、
専門的な知識を持つエンジニアになるほど、
問題解決のプロセスが大きく変わるから。
その3へ続く。
今日も1日にありがとうございます。
コメント