引き続き、本田健さんの
”ユダヤ人大富豪の教え ふたたびアメリカ編”
昨日の記事の続き、
ハリーがケンに伝えた言葉
「世界で起きることは、すべてバランスを取るためのもの。」
この言葉を深く感じて、気付いたもう1つのこと。
うつ病になってでもバランスを取りたかったもの。
それは、家族とのバランスだった。
我が家は子ども2人で
妻が自宅の近くの会社でフルタイムで働いている。
うつ病になる前の自分は、管理職という仕事だった事もあり、
毎晩遅くまで仕事をしたり、付きあいで飲みにいったり、
自宅の帰るのが毎日1時過ぎという生活をしていた。
そんな仕事スタイルだったから休みの日はもうクタクタで、
子どもたちとあまり関わらなかった。
そして、その時も妻はフルタイムで働いており、
会社・家事・子どものこと、3つの仕事をこなしていた。
だけど、その時の自分は、
自分は一部上場の会社だから、
自分は管理職だから、
自分の方が給料いいから、
自分の方が通勤距離が遠いから、
自分の方が・・・・・
だから、家事と子どもの事は妻がやって
当然だと思っていたし、その事に疑いもしなかった。
そして、その結果、妻との口論が絶えなかった。
妻との口論が始まると、だいたい兄弟喧嘩も始まり、
家中に怒りエネルギーが蔓延していた。
そう、この時、家族のバランスが完全に崩れていた。
今思うと、子どもたちが兄弟喧嘩を始めたのは、
パパ・ママ、喧嘩を辞めてというメッセージだったと思う。
自分は会社を辞め主夫になった。
そして、家のこと、子どもたちのこと、
すなわち家事をメインの仕事としている。
そして、その仕事をして最初に感じた事。
それは、
妻は会社の仕事と家事の2つの仕事をよくこなしていた。
きっと、2つの仕事は大変だったろうな~と感じた。
恥ずかしながら、自分が主夫になって、
初めて献立を考え、食材を買い出しに行き、料理をつくり、
初めて部屋とかトイレ掃除をして、
初めて洗濯をして、干してたたんで、
初めて子どもたちと正面から向き合った。
そして、それがとても大変なことだと気がついた。
家事という仕事のお客様は家族であり、
その家族が安定して生活できるようにすることが、
そのサービスに該当する。
これはあたりまえのことではなく、立派な家の仕事。
でも、あたりまえ過ぎて、その仕事に気が付くことが出来なかった。
会社の仕事と家の仕事を立派にこなしていた妻に対して、
自分は自分のことだけを考えていて、感謝すらしなかった。
だから、家族のバランスが崩れていたのだと思う。
もしかしたら、うつ病になった本当の理由は
家族とのバランスをとるべくしてなったのではないだろうか。
そしてハリーはこう言っている。
「世界で起きることの全ては、
バランスのとれていないところに、
バランスをもたらそうとして起きていることなのだよ。
そして、今まで以上に人がお互いを
尊重し合えるようになったり、
愛が呼び覚まされたりする。」
今の我が家は、父親が主夫というちょっとおかしな構成だけれども、
家族の中に笑いがあり、いま精神的には
皆のバランスがとれていると思える。
そして、自分は妻や子どもに対して尊重が出来るようになった。
自分がうつ病になり会社を辞めたとき、
もう自分の人生は終わりで生きる価値がないと思っていた。
でも、今の自分はうつ病になってよかったと思っている。
それは、病気になったからこそ、家族の大切さを知り、
この素晴らしい家族と共に今を楽しく生きていけることに、
幸せを見つけることができたから。
あたりまえの事は、実はあたりまえではない。
小さい日常のあたりまえの中に、
本当の幸せが眠っているのではないだろうか。
ハリーがケンに伝えた言葉で
そんな事を感じた。
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今日も1日ありがとございます。
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