前回の記事の続き
農家オーナーの百姓の仕事の考え方を聴いてから、
農業の仕事の手伝いをするようになった。
ここの農家さんは、1つの野菜を大量に作るのでなく、
多品目の野菜、年間50種類以上の野菜を有機栽培している。
これだけの多品目の野菜を化学肥料・農薬を一切使わずに、
自然の仕組みをうまく活用して野菜を栽培している。
そのため、除草・防虫など人手がかかる仕事が沢山ある。
だから、最初の日に手伝ったのはひたすら草むしりだった。
鎌を使って、畑の中の草をひたすらむしる・むしる・むしる。
途中で、自分は何をやってんだ~なんて、思いもしたけど、
とりあえず、むしる・むしる・むしる。
そうすると、だんだん、そのむしるという行為が楽しく感じる。
まるで、ランナーズハイみたいな感じ。
そして、自分の担当した列が終わって、そこを見返すと、
雑草で緑の列だったところが、きれいに土の列に変わっている。
なんだか、そのとき、とても達成感があったな~。
そして、その日の仕事の対価として、
そこで採れた畑の野菜と卵をもらった。
畑仕事は日が暮れたらもうできないので、
夕方過ぎには自宅に帰宅して、
今日の自分の給料(野菜)を家族にみせた。
そしたら、子ども達が、
「すごーい、おいしそう~」と素直な反応をみせた。
そして、その野菜と卵を使って、
夕食をつくり家族で食べたら、子ども達が、
「おいし~。この野菜どんなところで作っているの?」
と味覚を感じておいしいと言い、
その野菜を作るという事に興味を示した。
自分としても、今日1日草刈りを
がんばった仕事の対価としての野菜なので、
その仕事を家族が認めたくれたようで、
なんだかとてもうれしかった。
この時、思ったことがある。
前職のIT企業で仕事をしていたとき、
それなりに給料をもらって銀行口座に振り込まれていた。
もちろん、そのお金を使って生活をして旅行をしたりして、
間接的には子どもの笑顔をみることができていた。
でも、その仕事の対価としてのお金を直接的に
子どもが純粋によろこんでいただろうか。
そして、そのお金の源の仕事に興味を示しただろうか。
そして、本当の仕事ってなんだろうか。
そんな疑問を感じ始めた。
続きは明日書きます。
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