前回の記事の続き。
自分は前職の時、
IT企業にネットワークエンジニアとして働いていた。
そして、その仕事の対価としての給料も、
毎月それなりにもらっていた。
その給料のお金は、毎月自分の指定銀行口座に振り込まれて、
そのお金を使って、家族が生活したり外食したり旅行に行ったりして、
家族が楽しく過ごせ子ども達が笑いながら過ごせればいいと思っていた。
でも、その反面、平日の仕事は忙しく、
会社の帰りも毎日が深夜だったため、
平日は子ども達の起きている顔を見ることがなかった。
そして、そんな日常の疲れから、休みの日はクタクタで、
心から子ども達と遊ぼう!!
なんて、なかなか思えないでいた。
でも、それが社会のあたりまえの生活だと思っていた。
また、ネットワークエンジニアという仕事も、
子ども達は当然、妻にとってもチンプンカンプンの仕事で、
実際に自分がどんな仕事をしているかなんて理解できないし、
家の中で仕事の話題があがることもなかった。
そして、自分は病気になり、結果的に仕事を辞めた。
今まで当たり前のように定期的に振り込まれていた
給料もなくなり、それでも税金などの支払いがあるので、
自分の銀行口座はお金が減っていくばかりになった。
正直、この時、将来のお金についてかなり恐怖を感じた。
でも、そんな時から、
今の農家さんで手伝いを始めるようになった。
たぶん、手伝いを始めたその日か、次の日か、
自分が感じているお金の恐怖を知ってか知らずか、
その農家のオーナーさんが自分にこう話しかけてくれた。
「私が百姓を始めた理由はね、
お金に振り回される今の社会に疑問を感じて、
その疑問に悩んだ結果、その答えが、
あまり社会に頼らず、自分自身で
自分らしく生きていける仕事、
それが、この百姓だと思ったからなんだ。」と
この言葉を聞いたとき、
いま、自分が悩んでいるお金の恐怖は、
これからの社会で家族が生きていけるかどうか?
これからも前職と同じ収入を得ることができるだろうか?
そんな見えない先のお金の事を考えている思考が、
恐怖という感情につながっていると思った。
でも、ここのオーナーも、
そのお金のことを同じように悩んだ結果、
百姓を選びもう数十年も百姓を続けている。
そして百姓という仕事を純粋に楽しんでいる。
このオーナーの言葉の真意を知りたく、
ここの農家さんで手伝う
最初のきっかけになったのだと思う。
また、続きを明日書きます。
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