先日、宮島賢也先生のセミナーに参加してきました。
宮島先生は、研修医の時に自分自身がうつ病にかかり、
7年間薬を飲み続けてきたが、薬だけではなにも変わらないと考え、
今は薬を使わない精神科医として活躍されている先生です。
僕が病気になったとき、
僕の当時の主治医の先生も、
あまり薬に頼りたくないと言っていた方なので、
薬は少なめでしたが、初めて抗うつ剤を処方されました。
この抗うつ剤を初めて飲むときのこと、今でも覚えている。
薬と一緒に渡された、薬の働きを書かれた簡単な説明書。
この薬は脳内のセロトニン物質をどうやらこうやらと書かれていた。
正直、抗うつ剤とか睡眠薬を飲むの事に抵抗があった。
薬を飲んだ後の症状がどうなるのか?という思いと、
この薬を飲まなければならない自分が許せなかった。
でも、この薬を飲めば、今の最悪の思考と感情から
少しでも解放されるのであればと思い、
抗うつ剤と睡眠薬を口の中に入れた。
薬を飲み続けてしばらくしたら、
確かに気分が安定してきたような感じがした。
そして、あ~薬を飲んだから気分がよくなったんだ!!って
薬の服用=気分が安定するという受け止め方をしてしまった。
これが、薬に対する依存の始まりだったと思う。
自分が気分が安定するのは薬のおかげだ。
薬を飲んでいるから気分が安定しているんだ。
だから、薬を毎日飲み続けなければならないだ。
もう、あんな最悪な思考と感情になりたくないから。
結局、自分も疑うことなく毎日薬を服用していた。
それからしばらく月日が過ぎたとき、
自分も1つの疑問が湧いてきた。
自分は本当に薬を飲まないと、気分が安定していられないのか?
薬を飲むことを辞めたらどうなるのか?
それからだったかな、主治医と相談をして
薬の量を減らしていったのは。
セミナーの中で宮島先生が
言っていた言葉に共感できた。
病気は戦うものではない、
病気はその症状から何かを気づくべきものだ。
病気と戦おうと思うこと自体ストレスになる。
自分も病気になったからこそ、
いろんな事に気づく事ができた。
病気になったからこそ、
今こうやってブログを書いていたりする。
もう、今の自分が情けないとか間違いだったとは感じていない。
人と自分を比べるのではなく、理想の自分と比べるのはなく、
昨日の自分より、今日の自分に1歩でも成長や学びがあったなら、
それだけ、よくやったって自分を褒めてあげるようにしている。
病気になったから、そうやって自分を見つめ直すことが出来たと思う。
病気は治すものではなく、
今までの自分の生き方を見つめ直すもの。
自分もそう思います。
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