”竹”と聞いて
どんなイメージがありますか?
かぐや姫・竹の子・竹細工
ちょっと、神秘的なイメージがある竹が、
今、環境問題になっていることをご存じですか?
木は成長するのに数十年かかりますが、
でも、竹は成長がとても早く、
地上では数ヶ月で10m以上に成長し、
地面の下のでは、次の竹を成長させるため、
強力な根を広範囲に広げていき、
春になればそこから竹の子が出てくる。
そして、その竹の子は数ヶ月でぐんぐん伸びて、
高いところで葉っぱをひろげる。
その結果、竹は短期間で密集して育ち、
その下の地面には日光が届かなくなる。
この影響で森の地面の生態系が破壊され、
他の木がどんどん枯れていき、
最後は竹林になる。
そして、生態系が破壊された地面では、
竹自身も長生きすることができず、
最後は荒れ果てた竹林になる。
これが今の竹の環境問題。
昔、竹は竹の子を採るため、
カゴなどの竹製品を作るため、
人によって植えられたもの。
でも、竹の子は輸入品に変わり、
竹細工はプラスチックに変わり、
農村では高齢化が進み、
竹を採るメリット、
管理する人がいなくなり、
竹が放置され、
森が竹林へと変わっている。
今僕が働いている農家の雑木林でも、
竹が同様の状態になっていて、
そこにある落葉樹の木がどんどん枯れている。
農家にとって、落葉樹が落とす落ち葉は、
良質な堆肥を作るための大切な資源であり、
また、雑木林の生態系を保つためにも、
この竹の問題を解決する必要がある。
そのため、
竹が乾燥しているこの時期に、
竹を伐採する必要があり、
いま、僕はこの作業をしています。
この作業の中で感じた事を、
少し書いて行きたいと思います。
コメント