今の日本では食料が溢れている。
どこへ行っても食べる事に困らない。
それは、とっても幸せな事だと思うけど、
それが、あたりまえになりすぎていると思う。
人は、物事があたりまえになってしまうと、
そこに意識を向け考えたり、
感謝をすることを忘れてしまう動物。
おいしい食事を食べられる毎日、
暖かい食事をお腹いっぱい食べられる毎日、
そんな毎日を支える為に、
背景にどんなプロセスがあるのか、
ありまり考えていないと思う。
僕自身も農業という仕事を経験する前は、
仕事のストレスを食欲で満たすべく、
お腹いっぱい食事をして、
オーバーしたカロリーを、
スポーツクラブで消費していけど、
農業の仕事と3.11ボランティア活動を経験してからは、
今の日本の食料事情は、砂上の楼閣だと思っている。
今の日本の農業では、過疎化と高齢化に、
次世代の担い手が減少していること。
また、近年の気候条件の変動により、
野菜の栽培にも影響が出ていると思う。
先日、僕の働いている農業地区で、
直径10cmぐらいの雹が降った。
雹が降れば、野菜は葉っぱを落とされ、
また、3.11大震災の炊きだしボランティアでは、
石巻地区の約400名ぐらいの方々に、
野菜入りうどんやボイルウインナーなど、
温かい普通の食事を提供した時に、
みなさんとても喜んでくれた。
今、日本中で食料が溢れている背景には、
野菜や肉などを生産する人々と、
それを日本中に流通させる人々と、
店頭に並べて販売をする人々がいて、
その人々の暮らしや活動を支える、
自然環境やライフラインがある。
しかし、1回の大きな自然変動で、
僕らの社会環境は砂上の楼閣のように、
簡単に崩れてしまうもの。
だからこそ、普通の日常の時から、
”食べる”という事に意識をむけて、
”食べられる”という事に感謝をすること、
そして、”食べられる事”に感謝が出来るからこそ、
今日も”生きている”という事にも
感謝が出来るようになるのだと思う。
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