私達のファームの田んぼは、
1反=10m×100mより小さい、
7畝=10m×70mの大きさ。
場所は丘陵地の奥まったところにあり、
田んぼの一部がこさ(日が当たりづらい)になり、
田んぼとして条件は決してよくない。
上記の条件下の田んぼで、
無肥料・無農薬+合鴨農法で作った
今年のお米の収量は約250kgだった。
農業を仕事という視点で考えみると、
いま市場で売られている
お米の平均単価が5kg=\2,000として、
それを売上げと考えたら、¥100,000になる。
しかし、そこにかかわった人数と時間を考えると、
決して儲かる仕事ではない。
しかし、農業を生きる為の仕事と考えると、
お米の1人あたりの年間消費量は60kgなので、
7畝の田んぼで、家族4人分がお米という
食べられるエネルギーを確保したことになる。
そして、お米作りにかかわった
時間と体験が増えれば増えるほど、
そのお米を食べるときに、
味わいを提供してくれるもの。
この味わいは、高いお金を払って
美味しいお米を買ったとしても、
味わえないものだと思う。
今の経済システムの中では、
お金の価値ですべてを見ようとしてしまう。
もちろんお金も大切な価値だけど、
お金の価値だけでは味わえないこと
身近の生活の中で沢山あると思う。
すべての仕事を終えた田んぼは、
今から来年に向けて準備をしていきます。
秋空の下、田んぼの裏山が
新緑から紅葉へ景色を変えています。
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