3つのタネ|タネが危ない

生物・バイオテクノロジー

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★3つの種

3つの種


いま僕らが食べる野菜(植物)のタネは大きくわけて3種類ある。

・固定/在来種

・交配一種(F1)

・遺伝子組み換え種(GM種)

《3つタネの特製》

【固定/在来種】

人間による操作はなく、野菜本来の生命サイクルを受け継ぐタネ。

固定/在来種は人類の歴史と共に歩み、タネから育つ野菜は、育ち・形・味が個性的野菜の生命サイクルを受け継いでいるので、2世代目(F2)のタネを採種できる。

【交配一種(F1)】

人間が、植物の受粉作用を利用して、異なる性質のものを掛け合わせたタネ。

大正時代から交配一種のタネが売られる。

タネから育つ野菜は育ち・形・味は均一化されたもの。

例えば、曲がる性質の甘い大根と真っ直ぐで甘くない大根を掛け合わせると理論的に、真っ直ぐで甘い大根のタネができる。

しかし、異なる性質の掛け合わせた子孫(種)は親とは異種の性質になっていくので、2世代目(F2)のタネを採種しても、真っ直ぐで甘い大根にはならない。

よって、交配一種の種は、毎年、種苗会社から種を購入する必要がある。

【遺伝子組み換え種(GM種)】

人間が遺伝子レベルで操作をしたタネ。

近年、販売されはじめた。

遺伝子組み換え種は、遺伝子レベルで耐薬性・耐虫性を強化されている。

例えば、、

・農薬に耐性を持たせることで、農薬をまいたとき、遺伝子組み換え種だけが生き残る。

・Btタンパク質というアルカリ性で活性化させる成分を植物に含ませることにより、消化器系がアルカリ性の虫(人間は酸性)は、その植物を食べた時点で死滅する。

・作物に特定の成分を人工的に多く含ませる。

など遺伝子レベルで操作することにより、野菜は人間の都合いいように育つ。

また、遺伝子組み換え種は、人により研究開発されたもので、特許取得済みのタネのため、2世代目のタネを採種すると、特許違反で犯罪になる。

以上が3つのタネの特性ですが、では、みなさんが日々食べている野菜は、どのタネから育てられていると思いますか?

続きはまた明日。

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