母なる大地に思うこと③


昨日の続き。

今の職場のオーナーは、

約20年前に都内での仕事を辞めて、

この地で仲間と農業をするべく、

この地にやってきた。

そのとき、蚕が衰退して、

桑畑の跡地になった土地を、

地主から借りて、

今まで畑として耕してきた。

$人生を楽しもう!!

今回の用地買収の話は、

不動産屋と地主の間で

進められている。

正直な気持ち、

不動産屋や地主を責めたくなるが、

地主に農地の跡継ぎがいない場合、

地主にとっても相続の関係で、

実際、農地はお荷物になっていること。

そこで、農地より高い金額で

買ってくれる人がいれば、

地主も売らざる得ないこと。

そして、なにより、

町の財政回復の為には、

企業誘致こそが正義であるという

前提で物事が進んでいることなど、

今の成長ありきの経済システムの中では

一方的には責められない。

この経済システムの中では

農地、生命の源を生みだす母なる大地は、

空き地としかみられないのかもしれない。

本来、農地は農地法で守られているが、

実際に企業誘致の正義の前では

農地法は意味のないものになっているようだから。

しかし、考えてほしい、

いま、岐阜の美濃加茂市の

SONY工場の撤退が問題になっている。

美濃加茂市は企業誘致に成功した

「勝ち組」と言われていたらしい。

でも、振り返ってみれば

一体に何に勝っていたのだろうか?

マスメディアでは、

工場の撤退と人員の事だけが報道されているが、

きっと、多くの付帯施設とその人員もあるはず。

工場機能が停止、流出する人員、存在意義を無くす付帯設備。

そこの大地には何が残るのだろうか?

今、畑の上に建設されようとしている倉庫が、

50年後も100年後も倉庫として存続しているだろうか?

一度、コンクリートに敷き詰められた母なる大地は、

僕らに食べ物を提供する畑に簡単には戻せない、

町の財政よりも人間として必要なこと

忘れていないだろうか?

$人生を楽しもう!!

続きをまた書きます。

$人生を楽しもう!!



コメント

タイトルとURLをコピーしました